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高木研究室

名古屋工業大学 情報理工学類 知能情報分野

本研究室は、2025年に設立した新しい研究室です。人間が持つ知的活動と、急速に発展する機械学習モデルとの接点を解き明かすことを目指して研究を行っています。

私たちが日々無意識に行っている「考える」「感じる」といった営みを、コンピュータがどこまで再現・拡張できるのか――その問いに答えるためには、最新の基盤モデルの内部メカニズムと、人間の脳活動が紡ぎ出す情報処理の仕組みを同時に探求する必要があります。すなわち、本研究は機械学習モデルの理解を通じて人間の認知を明らかにする試みであり、同時に、脳が生み出す豊かなダイナミクスを手がかりとして機械学習を新たなステージへ導く試みでもあります。宇宙や生命の謎に挑むのと同じように、「知」と「学習」の謎を少しずつ解きほぐしていきます。

具体的には、

  • 大規模言語モデルや拡散モデルの内部表現解析
  • fMRI・脳波・生体センシングデータを用いた脳情報解析
  • 認知理論に基づくモデル解釈・因果検証
  • 人間とAIの協働を支える対話・創造支援システム
  • 人間の意図を柔軟に理解するロボティクスシステム

といったテーマに取り組み、機械学習とシステム神経科学を架橋する数理モデルや解析手法を開発しています。特に、機械学習モデルの可視化・解釈に強みを持ち、言語学・神経科学・情報科学を横断しながら、人間と機械の「内なる思考」を読み解く研究を推進しています。

本研究室では、修士・博士課程の学生、ポスドク、企業研究員との共同プロジェクトメンバーを広く募集しています。研究室はフラットな運営を重視し、国内外の研究者と活発に議論できる環境を整備しています。奨学金・リサーチアシスタント制度も充実しており、最新GPUクラスタや脳計測装置を自由に活用しながら挑戦的なアイデアを実現できます。産学連携にも注力しており、米国Google社などとの共同研究も積極的に推進中です。

人間の知と機械学習を融合し、新しい知能のかたちを創造する研究に興味のある方は、どうぞお気軽にご連絡ください。

News

Jul 2025 高木がAsia-Pacific Computational and Cognitive Neuroscience Conference (AP-CCN 2025) で招待講演を行います。
Jun 2025 高木がOIST Computational Neuroscience Course 2025 で招待講演を行います。
Apr 2025 研究室を立ち上げました。
Mar 2025 高木が第24回「脳と心のメカニズム」ワークショップで招待講演を行いました。
Mar 2025 NLP2025で論文を5本発表しました(うち1本が若手奨励賞を受賞)。